これから始める中学受験必要なことをざっくりと

  • 2022.01.16

これから中学受験を始める際に知っておきたい以下6点についてざっくりと解説しています。

  • 中学受験の対象校
  • モノサシの違い
  • 入学試験に関すること
  • 模試
  • 受験までのスケジュール
  • 受験塾を利用する

中学受験の対象校

首都圏だと100以上ありますが、静岡県中部地域の通常通学圏は16校です。

上記は系列大学への内部進学の有無で区分していますが、他にも「進学校と総合校」「部活動」などの区分方法があります。

学校見学は5年生中に

学校説明会は主に土日に開催されます。受験学年の土日はなるべく勉強に使いたいので、「見学」は5年生で済ませることをお勧めします。

なお、検討している学校以外も比較のために見ることをお勧めします。

モノサシの違い

偏差値のイメージ図

図の意味と読み方

偏差値について中学受験と高校入試や大学受験の違いを説明するときによく使われる図です。左の大きな円が小学生、右の小さな円は4年制大学を受験をする高校3年生(現役生)の人数を示しています。

要するに「同年齢の学力格差」を視覚化したものです。

中学受験の「普通」は左上のラインです。

学力的なことはひとまず置いて、そういう「試合」に挑む認識と価値観は必要です。

この学力層の人たちが土日の朝にテレビを見たり下校後に友達と遊んだり、塾を探すときに「安い塾」というキーワードを使うと思いますか?・・・ということです。

入学試験に関すること

受験科目

一部に理社や英語、あるは技能試験を「選択」できる学校もありますが、基本的には算数と国語の2科目です。

例外は、公立一貫校(清水南)は技能科目も含めた全科目総合型です。

入試問題の難度(算数)

中学高校の数学を小学算数の知識を組み合わせて解くという感じです。

左図が学校のテスト、右図が中学受験です。

右図は、中学で三平方の定理の「1・1・√2」を習うまでは定義公式の知識では解けません。

学校のテストとの違いをまとめると・・・

  • 算数国語ともに「読解」を含む問題が多くを占める。状況変化の把握や書き出しの慣れが重要。
  • 問題数が多い。学校テストの3~4倍。手早く解く練習が必要。
  • 解答に至るまでの思考や途中式の「段階」が多い。思考で解くのが理想ではあるが、ある程度の解法知識が必要。
  • 学校によって出題傾向の違いが大きい。志望校の特定有無で学習負担が大きく変わる。

・・・という感じなので、受験対策塾の利用がほぼ必須となります。

全国的には「標準的な難度」

よく話題になる難関校の問題に比べるとかなり容易です。完答レベルは知能差があらわれるものの、合格ラインは「普通の子」でも十分到達できます。

入試日程

試験日は冬休み明けの最初の土曜日に一斉開催です。

日程的に併願不可であり、全国的にも早期開催なのでいわゆる「模試的な前受け」もできません。冬休み明けに学校に行くかどうかの判断も変わってきます。

首都圏基準の受験情報や中学受験マンガ「2月の勝者」を見ている方は注意です。

模試

模試は貴重な情報源です。

  • 相対的な学力のポジションを知る
  • 競争相手の数を知る。(最重要の情報のひとつ)
  • 未知初見の問題に対する適応力を確認する。
  • 学校以外の場所で行われるテストに慣れる。
  • 成績表の「各設問正答率情報」によって、その問題の相対的な難度を知る。
  • 事後の「テスト直し」によって類問学習の幅を広げたり、事後学習のやり方そのものを知る。

主な模試

  • 全国小学生統一テスト(四谷大塚主催)
  • 附属中模試(秀英予備校主催・静大附属中学志望者向け)
  • その他、ローカルな塾が行う公開テスト

注意点として、静岡はこれといった模試が開催されていないのでローカル塾の公開テストで代替することになりますが、集計母数が少ないので模試結果で合否を予測したり志望校の取捨選択をすることが難しいです。

全統小模試の偏差値の取り扱いには注意が必要

県内で受験できる最大規模の模試ですが、「全国難関難度」で勉強している人の学力序列をつける模試のため、中間・下位層の学力序列は殆ど測れません。

また、偏差値56以上に求められる難度の問題は県内の入試問題ではほとんど出題されないので、解けること自体は優秀でも特段に優位性にはなりません。

さらに、静岡県内の中学受験者はおおよそ3000人前後で推移していますが、全統小模試の県内受験者数は600~700人程度しかいないことからも、合否予測の情報としては明らかに精度不足です。

県外の人気難関校を受験をするつもりがなければ目安程度に捉えるのが良いと思います。

受験までの大雑把なスケジュール

4年生冬休み明けからスタートの場合
4年生後期 9月 読み書き計算(音読と漢字計算ドリル)で自宅学習の習慣を定着。
受験塾の検討開始→年内に確定させておく。(入塾は年明けでよい)
1月 既習範囲の理解漏れの補完。可能な限り春休み中に埋める。
集団指導塾を選ぶ場合、3月の春期講習を受講してから5年生4月スタート。(冬季講習は非推奨)
個別指導塾(受験系)を選ぶ場合は年始以降で決まり次第。
5年前期 4月 学校の予復習と併行して発展難度の学習。
7月 5年未修範囲の先取り(塾や自習教材)
※既習範囲の理解漏れがある場合は補完を優先。
学校見学
5年後期 11月 6年生範囲先取り(塾や自習教材使用)、全統小模試(11月3日)
1月 受験難度(基礎レベル)のインプット開始
※6年生先取りが終わっていない場合は優先
6年前期 5月 全国学力調査(学校)、全統小模試(5月下旬)
※志望校確定
6月 志望校別インプット(難度や出題傾向に合わせる)
夏季講習(必要に応じて)
学校見学(受験する学校のみ)
6年後期 9月 インプット終了 →以降は基本的に未知初見の知識は入れない
入試説明会(受験する学校のみ)
10月 過去問演習、全統小模試(11月3日)
志望校最終決定(以降は変えない)
12月 調整期間(過去問や実戦様式の演習を繰り返す)
出願
面接練習(学校でやってくれるもので十分)
冬季講習(実戦演習型)
1月 入学試験(冬休み明けの最初の土曜日)

塾の方針や開始時期によって多少の違いはありますが、大筋は5年生中に小学校全範囲の知識を先に入れ、6年生から受験難度の学習に集中する・・・という流れです。

受験塾を利用する

受験塾を利用する最大の目的は、このページに書いてあるような情報を得えたりマネジメントをしてもらうことです。

「いつ、何を、どの程度のペースで」やればいいかの判断は、小学生はもちろん一般の人には困難です。また、自己解決できないことが発生するタイミングは人によって様々です。

これをしっかりサポートしてくれる塾を選ぶことが大事です。

改変履歴

  • 【2021.12.29】初版