勉強しているのに成績が伸びない理由
- 2023.02.18

まとめから
伸びる人 | 伸びない人 | |
---|---|---|
練習量は | 多い | 少ない |
やってる勉強は | 学力に合っている | 学力に合っていない |
できるの定義は | 満点 | 高得点 |
塾や問題集は | 1つに絞る | 複数使う |
ヤル気がないときに | 勉強する | 勉強しない |
当たり前のことを | 大事にする | 軽視する |
勉強する理由は | 自己実現欲求 | 他者承認欲求 |
情報の入手は | お金と足 | 無料で指先 |
練習不足
たとえば野球で打撃(バッティング)の練習をするとします。上手な選手の打撃を見たり良いコーチを受けたことで打てるようになっても、その段階で練習をやめてしまったら試合で打てるわけがありません。
日常生活で使用頻度が少ないことは、意識して使うようにしないと忘れます。
それが練習か。
やっている勉強が学力に合っていない
その教科書を学ぶ上で必要な前提知識や処理能力が足りていないということです。
たとえば分数ができない人に割合や比例はわかりません。なぜなら割合や比例は分数で考えるからです。
そして分数計算がスムーズにできないと、割合や比例の授業で「学ぶべきこと」を理解する気持ちと時間の余裕がなくなります。
悪循環が始まる…!
宿題でよくある負のスパイラル
- 定期テストや通知表が気になるのでとにかく宿題をやる
- スムーズに解けないので時間がかかり、ストレスに耐えかねておざなりに処理する
- 時間がかかるので勉強した気にはなるものの、実際の消化量は少ない(学習量が不足する)
- 理解が中途半端なので結局テストで点はとれない
- 頑張りが報われないので勉強そのものに嫌気がさす
この悪循環から抜け出す方法は、「夏休み等を利用してやり直す」か「学力層が低い学校やクラスを選ぶ」の二択。
学校選び、大事!
「できる」の定義が間違っている
問題が解けることとテストで点がとれることは違います。
「解ける=できる」と認識しているうちは・・・
- 計算ミスなどのケアレスミスが無くならない
- 単元横断の総合問題に手が出ない
できた気になるので練習量が不足するわけです。

塾や問題集に手を出し過ぎ
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ドラゴン桜2(講談社)
まぁ、真実ですね。
塾の掛け持ちは学力を下げる最大級の原因
塾はそれぞれ指導方針が異なりますしテキストも専用のものを使用します。掛け持ちをすると学習サイクルが分散して効率が下がります。
ヤル気で勉強している
成績上位者はヤル気がなくても勉強します。
換言すれば、気分が乗らないときでもタスクの消化を続けるから伸びるわけです。
食欲がなくても食べなければ体力が下がるのと同じです。
そもそも「ヤル気出せ」という言葉が間違っている
ヤル気とは本人の欲求と行動がリンクすることで自然発生するものであり、「出せ」と言われて出てくるものではないです。
「ヤル気出せ」は一方的な願いなのですね。
社員や部下をタダ働きさせたい会社が使い始めたというのが有力説です。
ブラック反対!
他人のために勉強している
- 勉強しないと親が煩い。
- 勉強すると親が喜ぶ。
- クラスメイトにマウントとりたい。
承認欲は学力を伸ばします。(これは事実)
しかし・・・
- 理由もなく煩い親は、何がどうなっても結局は煩い。
- 子供の成果に喜ぶ親は、成長とともに要求が大きくなるか、関心がなくなる。
- マウントとれる学力でステップアップすると周囲の学力帯が高くなるのでマウントとれなくなる。
疲れるし飽きてくる?
そういうこと。
改変履歴
- 【2023.02.18】刷新に併せて項目以下と簡素化。
- 【2022.06.30】新装版に変更。
- 【2022.01.16】文脈修正と補足解説の追記。
- 略
- 【2019.10.22】初版