静岡雙葉中学の受験対策

  • 2023.02.05

静岡雙葉中学の入試概要

志願倍率の傾向

近年の志願状況
  定員 志願者数 倍率
R5 150 138 0.92
R4 150 130 0.86
R3 150 105 0.70
R2 150 151 1.01
R1 150 172 1.14
H30 150 155 1.03
H29 150 173 1.15
静岡県私学協会の公開情報より

令和3年に急落後、再び上昇傾向です。

総合的な受験難度(県中部比較)

入試問題の難度 難しい
志願倍率 低い(上昇傾向)
専門対策の有効性 非常に高い
総合難度 やや難しい

表の読み方

入試問題の難度 同一地域の他校と比較した難度。
  • 「入試問題」を問題集として見た場合の難度目安です。合格そのものの難度ではありません。
  • 最難/最易は除外しています。
志願倍率 出願者数/募集定員の割合。直近3年程度の動向をまるめています。
  • 〔高い〕1.6倍以上
  • 〔普通〕1.2~1.5倍
  • 〔低い〕1.1倍以下
専門対策の有効性 高いほど専門クラスや個別指導の優位性が高まります。
総合難度 上記に基づいた総合評価。難度は次の検討項目に影響します。
  • 必要準備期間
  • 週単位の通塾回数
  • 学習計画の個別化

静岡雙葉中学の入試問題分析(算数)

  • 読解整理が必要な問題が低得点域からある。
  • 試験時間に対して問題数が多い。(時間内完答は難)
  • 出題傾向の偏りが大きい。

得点域ごとの難度

様式種別 標準様式
得点難度 完答 偏差値60以上
80% 偏差値55以上
60% 偏差値50程度
40% 偏差値45-50程度
20% 偏差値45-50程度

表の読み方

様式種別 入試問題のタイプです。(本文で解説しています)
得点難度 規定時間内で〇%正答するために必要な学力目安です。
設問そのものの難度だけでなく「問題数」や「出題様式」も関係します。

多くの設問で図表による可視化が必要

  • 設問文が雑多。必要情報の整理と可視化をしないと手が付けにくい。
  • 解答プロセスが長く、計算過程を整理しないとミスを誘発しやすい。

上記は、上下の点を結んでできる三角形の面積の和を求める問題です。(2016年出題)

組み合わせのパターンごとに面積の和を出して、合計することで求めます。(下表)

長さ 通数 1個面積 面積合計
長さ1㎝ 〔アイ〕〔イウ〕〔ウエ〕 3通り 0.5c㎡ 1.5c㎡
長さ2㎝ 〔アウ〕〔イエ〕 2通り 1c㎡ 2.0c㎡
長さ3㎝ 〔アエ〕 1通り 1.5c㎡ 1.5c㎡
合計 5c㎡

図表に書き出せば簡単そうですが、頭の中で処理するのは難しそう。

「点つなぎの組み合わせ」は定番ですが、そこに面積が加わると表などに書き出さないと計算漏れしやすいです。

出題傾向に偏りが大きい

傾向一覧は載せませんが、過去問の学習は裏切りません。

すると対策学習はしやすい?

静岡雙葉に特化したカリキュラムならね。

静岡雙葉中学を目指す場合の塾の選び方

  • 個別指導塾が基本。
  • 条件付きで自立学習型も可。
  • 集団指導塾の場合、同一クラスに他校志望者が混在しない「特定校専門」、もしくは週2回以上で内1回以上が完全専門クラスであること。

学力や志望校が混在したクラスだと学力格差の吸収や過去問学習が難しくなるのですね。

他校に比べて入試問題の難度が高いので、他校に合わせられると厳しくなるかもしれません。

集団指導塾で読解整理の学習は難しい

  • 練習時間を設けると知識学習が進められない。
  • 個人差が生じやすいことは一律投下の指導方針では扱いにくい。

塾の授業は図表を書き出しながら説明してくれるのですよね?

なのでそこは講師に任せて、板書と説明が終わってから手や頭を動かし始めるのです。

は?

「入試問題分析」で触れた問題の場合、講師が表に書き出したものを見ながら解くんですよ。

それだと塾ではできても本番で点がとれないのでは?

模試の成績分布を見ると、そういう子が多いことが素人目にもわかりますよ。

自立学習塾の場合

  • 受験を考える前、すなわち現時点で自立学習塾に通っている。
  • 子供が塾の勉強に積極的に取り組んでいる。(言われていないことでも自らやっている)
  • 保護者や塾講師が偏差値のような他人と比較する学力にこだわっていない。

上記条件を満たしているなら自立学習塾もアリです。

静岡雙葉中学の受験対策を扱うコース


静岡雙葉中学校・高等学校

県中部では唯一となる完全中高一貫女子校です。(高等部編入なし) 大学の推薦進学に有利な普通科総合選択制のカリキュラムを採用しています。

改変履歴

  • 【2023.01.29】新装版
  • 【2022.09.28】改訂
  • 【2022.03.24】改訂
  • 【2021.05.26】初版