志願倍率と実質倍率
- 2023.02.17
志願倍率とは?
定員数に対して何人の出願者(志願者)がいるかという情報です。
出願者数 / 定員数
入学試験のような定員足切り制の試験は、低得点でも定員内に収まる順位なら合格、逆に高得点でも定員に収まらない順位だと不合格です。
ゆえに志願倍率を知らずに受験に挑むのは、参加者とイスの数がわからない状態でイス取りゲームに挑むようなものです。
「実質倍率」とは?
実質倍率とは、実際に入学試験を受けた人に対する合格者数のことです。
受験者数 / 合格者数
たとえば定員100人の募集に対して2000人が出願し、実際には1000人受験して合格者数が900人の場合、志願倍率と実質倍率はそれぞれ次のようになります。
志願倍率 | 実質倍率 | |
---|---|---|
分母 | 2000 | 1000 |
分子 | 100 | 900 |
倍率 | 20.0倍 | 1.1倍 |
実質倍率は併願受験が多い地域や学校で用いられるデータです。
スベリ止めの対象となる学校は定員の数倍の合格者を出すため、志願倍率が非常に高くなる反面、実質倍率は低くなる傾向があります。
静岡の中学受験は一部例外を除いて同日一斉開催(併願不可)なので、実質倍率を考える必要はありません。
定員割れと実質全入
定員割れとは定員数より出願者が少ない状況です。
実質全入とは、受験放棄に相当する行為をしない限り全員に合格を出すこと(学校)です。
定員割れ | 志願倍率が1.0を下回る状態 |
---|---|
実質全入 | 実質倍率が1.1倍を超えない状態 |
実質全入の学校で不合格になるケース
おおよそ次のいずれかに該当します。
- 面接や志望理由におけるアドミッションポリシーとの不一致や逆行。
- 学校説明会等で配布された入試課題の未提出。
- 筆記テストに合格最低得点(足切り点)が設定されており、それを超えていない。
- 面接で、保護者や生徒について学校が受け入れられない思想や言動が認められた。
- 学校が受け入れ困難な身体的事情をもっている。(特別支援学級相当)
志願倍率情報の入手先(静岡県内の中学受験)
次の方法で入手できます。
受験塾に通っている場合は塾が提供してくれます。(くれるはず)
- 学校ホームページの入学情報(未掲載・非公開もあり)
- 静岡私学ネットのお知らせ(毎年1月に集計データが公開されます。ただし私立校のみ)
改変履歴
- 【2023.02.17】カテゴリ再編に併せて他ページとの整合性を修正。
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