学習指導方針

中学受験クラスの概要
基本的なながれ
指定教材を「宿題」として投下し、対面指導時に確認テストと質疑応答を行います。
宿題を元に学習を進める「予習型個別指導」です。

長期学習計画

5年生前期スタートの集団指導型受験塾と概ね同じ学習計画で進めます。
当塾は個別指導なので入塾時期に関わらずスタート時点の学習から始められます。入塾していきなりついていけない…ということにはなりません。
受験計画で進めるため、学校の授業進行とは一致連動しません。
学力差異と残期間に基づく個人専用の学習ペース

上図は前述で触れた「入塾時期による学習量の違い」を可視化したものです。たとえば緑線を基準にした場合、赤線は開始時の学力が同じでもスタート時期が遅いと負荷が高くなることを示しています。
初期目標を「志望校の推定合格点」とした上で、二次目標を「推定合格者平均点」としたペース管理をします。
入塾時の学力審査もこの概念で行っています。
説明できる学力「解ける」と「できる」は違う

説明できて「理解している」
公式知識に依存しない考える=知識を組み合わせて解決する

右は小学校で習う公式知識だけでは解けません
平方根(√)は中学校の教科書では…?
中学で習う三平方の定理の基礎(正方形の対角線の長さが「a√2」になる理由)


(6×6×3.14)×(90/360)÷2
ひし形の面積公式のしくみを使うのですね!
場当たり的なことはしない学習の本質を正しく

速さの問題で使う「みはじ式」ですね。
当塾では「みはじ」は使いません。
単位量で考えることはすべて「四マス関係表」を使います

1時間 ×〔150/60〕=150/60時間
2時間と30/60時間=2時間30分
4マス関係表は「分数のかけ算(6年生)」を使用します。このため当塾では分数のかけ算を先取り学習します。
「みはじ」は単位量(5年)が理解できない子にテストで点をとらせるための姑息的(まにあわせ)手法…だと思っています。
あえて手間をかける試行錯誤と可視化

「わからない」の前に、とにかく書き出す
「問題文読解→立式」で解く問題は、組み立てる計算式のしくみ(理由)を理解していないと解けません。
しくみを理解するためには試行錯誤からの気づきしかありません。(画像はそれをしています)
読解→立式の学習は途中に必ず「可視化」があります。
集団指導塾や参考書は可視化された状態から解説が始まりますが、そこを自己解決できないと記憶に頼る学習になります。
その状態でテストで点をとろうとすれば板書や参考書を丸暗記しなければならず、こうなると勉強は苦行になります。
STEP1 手間を惜しまず書いてみる
とにかく「自分の手」で書き出してみます。画像はこの段階の学習です。
STEP2 整理して可視化する
線の数(n) | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|
分割数(F) | 1 | 2 | 4 | 11 |
書いたことを整理すると、線の数と分割数には規則があることがわかります。
STEP3 立式してみる
先の表の規則は次のような計算式であらわせます。
〔求めたい分割数〕=(線数 ― ひとつ前の分割数)+ 線数
STEP4 数学の表現を知る
F(n)=F(n-1)+n
ちなみに画像の問題を立式するとF(n)=F(n-1)+nとなります。
これ、高校数学の「弦による円分割」ですよね?
2017年の静岡学園中学で出題されました。
中学受験怖い!
立式できなくても表に整理できれば解けるように出題されています。
公式を覚えるより可視化できることが重要なのですね。
出題範囲の完全網羅はしない大学受験と同じ受験戦略
大学入学共通テストで満点や高得点を狙って勉強してるのはごく一部の層だけです。
たとえば静大文系や県内公立大学の共通テスト要求点は(対象科目で)60%程度なので、そこを志望する人はこの得点域の難度を重点的に行います。

正答率が高いものから
模試の偏差値や問題集の完走は学習目的ではありません。
