「プロ講師」って何?広告用語でしょ
2020.12.25
2019.10.04
2019.10.04
塾調べをするとよく目にしますが、意外と定義が曖昧です。
次のように定義がバラバラです。
プロ | プロ以外 | |
---|---|---|
雇用形態 | 正社員 | アルバイト |
専兼 | 専業 | 副業・学生 |
経験年数 | 長い | 短い |
指導実績 | 難関校 | 中堅以下 |
教員免許 | 有 | 無 |
ある塾ではプロと呼ばれている人でも別の塾ではプロではない・・・というおかしな言葉です。
個別指導では専業者か副業者かを要チェック
自分が解けることと他人に教えることはまったく別の話です。
特に臨機応変と即応性が求められる個別指導の講師は教える科目や単元について「予習」や「やり直し学習」が必須になるところ、専業はそういうことに十分な時間をかけられますが、兼業はそうはいきません。
「大学生の先生とは違いますね。塾を変わってよかったです。」とお褒めの言葉をいただきますが、指導研究や準備にかけている時間が違うのですから当然です。
一般的に用いられる「プロ」との違い
「プロ=プロフェッショナル」という言葉の意味は大まかに2つ。
高い技量を意味する場合
「すごく上手い!さすがプロ!」というように技量を称賛する意味で使われます。
但し、それは他人が評することであって、自ら名乗るものではないです。
生業を意味する場合
この意味での「プロ講師」は言葉の使い方が不自然です。
- 非競技の職業で「プロ」という接頭語はつけない。「プロ棋士」や「プロサッカー選手」はあっても「プロ裁判官」や「プロ営業マン」とは言わない。
- お客さんにとってのプロとは「契約上の責任を果たす人」のこと。
「プロ学校教師」というと違和感しかありませんよね。
プロ講師とは結局何なのか?
好意的に解釈すれば「ウチには腕のいい講師がいます」ということをシンプルに伝えたいときに便利な宣伝キーワードです。実際に使われるTPOからもそう解釈するのが妥当でしょう。
しかし拭えない言葉の違和感に鑑みると、マウントをとりたい人が使う言葉という解釈のほうがより実態に合っていると思います。
ちなみに個人的に『プロ講師とはどういうもの?』と尋ねられたら、迷わずこう答えます。
集客力がある塾講師のことでしょ?
サブコンテンツ全体の刷新作業を行っています。
2022年11月23日から2023年3月末頃(予定)