学習塾の種類

  • 2025.12.22

種類のまとめとショートカット

集団指導 学校型(双方向型)
予備校型(一方通行型)
個別指導 教材持込型
自習サポート型
反転授業型
ステップアップ型

集団指導塾は「集団塾」、個別指導塾は「個別塾」と略している箇所がありますが、意味は同じです。

集団指導の塾

集団指導の塾とは、複数の生徒に一律に知識投下型の学習指導を行う塾のことです。

受験対策用と考えてよい

通常一般的に未知未習知識のインプットは「学校の授業」で行います。ゆえに学校と同等もしくは学校以下の授業をする塾に通う必要はないです。

よって集団指導塾を検討する状況とは…

  • 在学校の授業(定期テスト)より難度が高い入試問題を出題する学校を受験するとき
  • 授業で知識学習をしていない、あるいは学校の授業に参加していないとき(不登校や浪人やアクティブラーニング中心の学校に通っている)

Bは例外的理由なので受験専用といえます。

双方向型・学校スタイル勉強初心者向け

学校の授業と同じように講師が生徒に質問をしたり練習問題を解く時間が与えられるもので、要するに学校と同じです。

(多くの場合)学校に比べて親切丁寧で説明もわかりやすいですが、 「予備校スタイル」に比べて時間あたりの学習密度が低いため、学習の欲求段階が上がったり高難度な学習を求めるほど不満や不足を感じやすくなります。

一方通行型・予備校スタイル集団塾本来の姿

講師が一方的に解説をするもので、授業中に質問できなかったり練習問題を解く時間が与えられないのが特徴です。 前述の学校スタイルに比べて不親切と言えます。

しかし学校スタイルに比べて時間当たりの知識投下量が多いため、高難度な学習を求めるほど、すなわち集団指導塾本来の利用目的であるほどメリットが大きくなります。

ライブ配信授業

予備校スタイルの授業をインターネット回線を使ってオンライン配信するものです。

動画教材に比べて短い準備期間で実施できるので、教科書改訂や時事を反映した授業や入試予想問題といったタイムリーなテーマを扱えるのが強みです。

動画教材(映像授業塾)

録画された授業映像をネット配信するサービスです。これの視聴を主目的としたものを一般に「映像授業塾」と呼びます。

かつては専用端末が必要なので塾に通うしかなかったですが、現在はネット端末の普及で機器の障壁はなくなったことで塾ではなく自習教材として捉えるほうが適切です。

現在の映像授業塾は集団塾の派生ではなく「自習サポート型個別塾」です。

個別指導の塾

個別指導の塾とは、「生徒ごとに独立した目標設定」で学習指導を行う学習塾のことです。

言葉のイメージで間違えやすいですが、必ずしも指導時間中に講師を独占できるわけではありません。

細分化すると「個別指導塾」という言葉で括るのは不適切

一般に個別指導塾と呼ばれるものは4種類あり、それぞれ提供サービスの特徴や講師の対応範囲、適する利用目的がまったく異なります。

教材持込型
質疑応答に特化
自習サポート型
学習環境の提供
反転授業型
受験専門
ステップアップ型
習熟に合わせて進める

教材持込型質疑応答に特化

  • 任意の学習教材が持ち込める
  • 学習計画を持たない(その場限り・都度完結)
学習スタイル 対話中心
学習の軸 学校
他塾
目標管理
費用(比較) 高め

学校や集団指導や自習教材の学習で生じた質問を持ち込むものです。 文字で説明すると「場当たり対応」ですが、他の知識学習の補助的な利用においては他種の個別塾に比べて格段に使い勝手が良いです。

個別指導塾という言葉で真っ先に思い浮かぶスタイルですが、原価管理やサービス平準化の理由で店舗型で行う塾は少なく、主には家庭教師やオンラインサービスで提供されます。 また、集団塾のオプションサービスとして運用されることもあります。

学習目標を持たないので質問がないと自習になります。利用目的が曖昧だと「お話をして終わり」になりやすい点に注意。

自習サポート型学習環境の提供と勉強のお手伝い

学習スタイル 自習中心
学習の軸 学校(定期テスト目的)
塾(受験目的)
目標管理
費用(比較) 低め
  • 快適な学習場所や学習教材の提供
  • 学習の監視や計画の進捗管理
  • 添削程度の質疑応答

学習のサポート(上記)をしてもらうもので、学習塾全体の中で最も多いスタイルです。

「対話中心ではない」ので解法解説や質疑応答は便宜的という捉え方が適切です。また、「塾に行けば勉強する子」に対しては都度に行うことがないので実質的に半放置状態になります。 この2点がネットの塾コミュニティなどで批判的、否定的に言われますが、自習サポ塾は「そういうもの」です。

塾側と利用者側の考えに乖離や認識相違が生じやすいスタイルなので、利用目的を明確にしておくことが大事です。

オンライン自習室

「勉強の監視」に特化したサービスです。自室にウェブカメラを設置して、その映像を他の生徒とリアルタイムで共有することで「他の子が勉強してるから私も頑張ろう」という気にさせるものです。

チケット制で質疑応答サービス(教材持込型)を行うものもあます。

有料自習室

「学習環境の提供」に特化したサービスです。講師はいません。講義型教材やオンラインサービスを併用して自学自習できる人向けのサービスです。

学習塾にある「自習室サービス」のみを使いたい要望を具現化したサービスで、近年(2023年以降)急速に増えています。

反転授業型(予習型)受験専門

学習スタイル 対話中心
学習の軸
目標管理
費用(比較) 高め
  • 集団塾の授業を講義型教材に置き換えて学習を進める
  • 「教材持込型個別塾を併設している集団塾」の逆バージョン

予備校スタイルで行う授業を講義型教材を用いた予習に置き換えることで、指導時間を問題解決に特化するスタイルです。 種別名は一般的ではないですが受験系の個別指導塾ではスタンダードなスタイルです。

他スタイルの塾に比べて収益性が不安定なので、多くは個人経営や小規模運営です。

ステップアップ型習熟に合わせて進める

学習スタイル 自習中心
学習の軸 自分
目標管理
費用(比較) 低め
  • 学習目標は「昇級」であり、進行ペースは生徒が決める(学習計画は立てない)
  • 学習塾というより珠算塾や書道教室のカテゴリ
  • くもん(公文式)が著名

習得段階(等級)に準じた学習をするタイプ。学習教材は等級に合わせたものを塾が用意する。 珠算塾や書道教室と同じ指導スタイルで、進行ペースは生徒の理解度と意欲に完全一致(マイペース学習)。

学校や受験に合わせた学習内容の選択や進行管理ではないので、それらを目標目的にした利用には不向きです。

改変履歴

  • 【2025.12.22】レイアウト修正、簡素化
  • 【2025.12.06】個別指導塾の分類を3区分から4区分に変更
  • 【2025.11.21】初版