集団指導塾か個別指導塾か?の悩みや疑問を約5分で完全解決する
- 2025.05.26
集団指導塾か個別指導塾かを悩む親御さんが散見しますが、このページを読めばそのような悩みはすぐになくなります。

学習サイクルを知れば10秒で結論が出る

勉強の流れを品質管理のPDCAのようにみたものを学習サイクルと呼びます(造語なので呼び方は様々です)
このページのテーマである集団指導や個別指導は、このサイクルの各段階にピタリと当てはまります。
インプット | 集団指導塾 |
---|---|
練習 | 自習サポート塾 |
定着確認 | |
知識補完 | 個別指導塾 |
サイクル上のどのステップをやりたいかが決まれば選ぶ塾のタイプも自ずと決まります。これはつまり、インプットをしたいなら個別指導塾の選択は無い、テスト後にわからないことを解決したいなら集団指導塾の選択は無い、ということです。
「どちらがいい?」ではなく、塾で何をしたいのか?です
学習サイクルをご存じない方は、以降を読む前に学習サイクルの説明をご覧になることをお勧めします。
集団指導塾は「受験対策用」
通常一般的に未知未習知識のインプットは「学校の授業」で行います…というか済んでいますので、インプットのために塾に通う必要はない…が基本です。
その上で集団指導塾を検討する状況とは…
- 在学校の授業(定期テスト)より難度が高い入試問題を出題する学校を受験するとき
- 授業で知識学習をしないとき(教育実験校や教育困難校)
- 学校の授業に参加していないとき(不登校や浪人)
BとCは特殊なケースです
「学校の授業よりわかりやすい」は選ぶ理由にならない
インプットの段階は完璧にわかる必要はなく、練習問題を教科書の例題をチラ見しながら解ける程度ができれば問題ありません。 練習問題を解くうちにわかってくることが多々ありますし、親切丁寧すぎる授業は「わかった気」になって練習の必要性を感じにくくなることもあります。
学校の授業よりわかりやすくなければならないのは「STEP4 知識補完」です

個別指導塾は「テスト直し」
サイクル図を見るとわかりやすいですが、要は「テスト直し」です。ここでいうテストとは、いわゆる定期テストもそうですし、STEP2で使用する練習問題集の章末テストもそうです。
採点を行い、誤答のうち知識の欠落とが原因と思われることについて「ヒント」や「即席の授業」を行うことで再履修の精度と効率を高めます。
サイクル上の位置に注意練習→テストの後
学習シーンで質問が多いのは「STEP2 練習」のときですが、そのステップは「個別指導塾」ではなく次に挙げる「自習サポート塾」の領分です。
どちらも「生徒が解けない問題についてヒントを出したり解法解説をする」という点で混同…というか区別をつけない人のほうが多いですが、出てくる質問や対応目的の性質がまったく違います。
混同を避けるために「自習サポート塾」という呼び方で区別しやすくしています

自習サポート塾は「お一人様学習」のお手伝い
自習サポート塾とは、挙手や添削で質問ができる学習塾のことです。学習支援サービス業の中で最も多い業態で、FC展開している学習塾や自宅開業塾の多くがこれに該当します。
通常一般的には「学校の授業」を軸としたサイクルで進めます。すなわち学校の副教材と同等難度のテキストを使用して、学校の授業のペースにあわせて学習を進めます。学校副教材が持ち込みできる塾もあります。
前述のとおりSTEP4を扱う個別指導塾との混同を防ぐため、自習サポート塾という呼称を用いています。
質疑応答サービスではない?
自習サポート塾のサービスの中心は学習環境と監視員の提供であり、質疑応答は添削の延長として行われます。
集団指導塾や個別指導塾のような深掘りは望めません

シンプルな選び方〔2選〕
学校の授業に適応できているか?学力状況で検討する
学校の授業に「適応できていない」なら個別指導塾一択。
授業を理解するためには前提となる知識と処理能力が必要です。 この点で集団指導塾の授業は学校より高難度でハイペースですから、学校の授業に適応できていない状態で集団指導塾に行っても「座っているだけ」になります。
学校の授業に適応しているといえる目安
- 定期テストで、小学校90%以上、中学校80%以上が安定(正答率)
- 〔中学生〕通知表で評定4以上
「知りたい」か「わかりたい」か?言葉の違いで検討する
- 「知らない」ことを「知りたい」なら集団指導塾
- 「わからない」ことを「わかりたい」なら個別指導塾
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