塾に通っても成績が伸びない人の特徴個別指導塾編

2020.09.24

成績が伸びない理由の続編。

個別指導塾や家庭教師でも成績が伸びない人の特徴です。

質問に即答する講師の指導を受けている講師は検索エンジンではない

一見すると親切丁寧ですが、講師が即答すると子供は自力で考えようとしなくなります。

質問に対する即答は問題集の穴埋めに協力しているだけです。

これで合ってますよね?

小学生の個別指導でとても多い「つぶやき」ですが、学習の目的はそこを自己解決することです。

学習の初歩段階で気持ちをアゲたり本題ではないことは「うんうん。よくわかってるじゃん」でもいいですが、単元目標となる問題でそれをやってしまうと「わかった気」になってしまいます。

指導時間中に初見の問題を解いている個別指導は「その場で勉強する場」ではない

仕切られた机で子供が黙々と問題を解いてる個別指導塾がよくありますが、率直にいってそれは正しい個別の使い方ではないです。

個別指導の正しい使い方はシンプルで、要点は次の2つです。

  • 自宅学習で解けなかった問題の質疑応答
  • より良い解き方のアドバイスを貰うために解く過程をチェックしてもらう

個別指導は集団指導に比べてインプットのペースが格段に遅いのですから、塾の中で問題集をやっていたら勉強自体が進みません。

コーチングなら張り付いて看ている

目線の動きや手の動かし方を含めた定着確認では初見の問題を解かせることもありますが、その場合は生徒の傍らで張り付いて見て(観て)います。

それこそがマンツーマン指導のメリットですから、それが目的なら「一人で黙々」はありえません。

指導時間中に問題集をやるのは「自習教室」

自習室は個別指導塾より時間単価が安いので、学習習慣が定着していなかったり気分を変えて自宅の外で勉強したい人にとって都合のいい学習支援サービスです。

その目的なら「一人で黙々」は目的に沿った使い方です。

「自習室」だと集客しにくいので看板は個別指導にするっていうのは、紛らわしいですが説明さえすればアリだと思います。

しかし自習教室は到達目標を設けないので、学力や成績は自己管理です。

雑多になるのでまとめると、自習室に対して「成績上がらん」といのは、セルフサービスの店で料理運んでこないことに文句言ってるようなものです。

塾以外で勉強していない塾の時間だけで伸びるわけがない

個別指導は自学自習で解決(理解)できないことのヒントをもらうことが主目的ですから、塾以外で勉強しなきゃ「いったい何を質問するの?」ってことになります。

その質問ネタを塾の時間にやる(指導時間中に初見の問題を解く)ではお話になりません。

前項と被りますが・・・

  • 指導日前に問題集を解いて質問することを整理
  • 指導日後に教えてもらったことをもう一度やって定着促進

これは最低限、というか必須です。

予復習してないのに「成績が伸びない」っていうクレームには、即刻クビ・・・ではなく、刺激しないように適当に受け流しつつ退塾阻止するのがプロの講師です。

他の勉強とリンクしていない一貫性が重要

これも前項と被りますが、個別指導は「他の勉強」の補完であり、単独で機能するものではありません。

他の勉強とは・・・

  • 学校の授業
  • 集団指導の受験塾の授業(中学受験と大学受験)
  • 自習教材による自学自習

これらの補完ってことはつまり、「それ」と個別指導で扱う単元や教材の範囲や難度が一致していないと効果は期待できないです。

講師の教え方がどうかの前に、学習内容が一貫していることが最重要です。

中学受験は特に注意したい

中学受験の学習は学校では扱わない内容なので、それ専用の計画学習が必要になります。

しかし小学生にセルフマネジメントは難しいので、通常それは集団指導型の受験塾が行います。であれば、個別指導は集団指導型の受験塾に準拠していることが絶対条件になります。

例外的なケースとしてマネジメントを保護者等が行う場合、その学習計画と使用教材が持ち込めることが絶対条件です。

塾の掛け持ちについては併塾のやり方で書いています。

ケアレスミスが治っていない「学習塾」は時期尚早

  • テスト点が頭打ちするので成果を実感しにくい
  • 「理解はしている」と認識して復習の必要性を感じなくなる
  • 誤答理由にミスが混じると模試などの問題別正答率分析が活用できない
  • 本題とは関係ない部分をいちいち間違えるので勉強が進まない

残念なことに、小学校高学年以上を対象にした塾ではケアレスミスの改善について特段の指導はしないです。

進学塾でケアレスミス改善を扱わない理由

「ミスする人としない人」が混在しているわけですが、「ミスする人」にペースを合わせると授業が進まなくなるので「ミスしない人」から苦情がきます。

そこで「ミスする人」を選別して「対策」をすると、今度は保護者から「高い授業料とって下級学年の計算ドリルばかりさせるな」「格下なんて納得できない」というような苦情がきます。

スコア狙いや高難度学習はケアレスミスを直してから

直せる方法や場所は次の3つがあります。

  • 家族塾(親や兄姉による指導)
  • そろばん塾などの訓練型教養スクール
  • ケアレスミスを直すことを直接的な目的とした個人経営塾

他の勉強を一切遮断して対策学習をすれば1~2ヶ月で直せますが、そればかりやってるわけにはいかないので1年経ってもなおらない・・・という感じでしょう。

個人的意見ですが、何でもいいので知的なことをさせたいならそろばん塾を最もお勧めします。

算盤の学習は、集中力や速記、速読、規則正しさ、失点の悔しさや満点の達成感、そしてライバルとの競争など、「勉強」という行為に必要な能力を全体的に底上げする効果があります。

あとがき

ぶっちゃけこのページに書いていることなんて「当たり前なことばかり書いてんじゃねー」ってお叱りを受けるような内容です。

でも、その当たり前がなかなか難しいです。

なぜなら「本人の行動理由」「保護者の教育指針」「塾の経営方針」という三者の思惑が入り混じっているから。

三者全てが一致するのが理想ですが、少なくとも二者の考えが一致しないと成績は伸びないと思います。

塾選びって、難しいですね。