【5分でわかる】塾と家庭教師の違い

塾と家庭教師
2020.06.17
2019.12.09

言葉足らずな部分もありますがササっと網羅してみます。

家庭教師は個別指導

講師が教壇に立って授業をするスタイルを集団指導と呼びます。

学校をはじめ学習塾でも最も普及している指導方法ですが、個々の理解力や学習量を考慮しないので「授業についていけない人」が発生する構造的問題があります。

その解決手段として、講師が生徒の傍らにポジショニングして理解力に合わせた指導をするのが「個別指導」です。

一般に、通塾するものを「個別指導塾」、自宅に来てもらうものを「家庭教師」と呼びます。

個別指導は「授業」はしない

某大学受験塾の宣伝で見聞きするようになってきた「授業をしない」ですが、個別指導は基本的に「授業」はしません。

なぜなら・・・

  • 個別の時間単価で知識のインプット(ティーチング)をするのはコスパ面でよくない
  • 「授業の補完」が個別の存在意義なので、授業をする合理的理由がない

集団指導などで一通りのインプットが済んだ上で、質疑応答や訓練指導を提供するのが個別指導です。

「授業」を個別指導に求めると・・・

個別指導で「授業」を求めるということは、集団指導では生徒数でシェアしていた授業料を個人負担することになります。

換言すれば、「授業をする個別指導」はべらぼうに料金が高いか、教科書を読み上げているだけのどっちかです。

講師占有時間

家庭教師は性質的に完全マンツーマンですが、通塾型の個別指導塾はそうではありません。通常は講師1名が2~3名の生徒を同時に受け持ちます。

たとえば講師1人あたりの受け持ちが3名の場合、1コマ60分で占有できる時間はおよそ15分です。(「時間÷人数」にはなりません)

非マンツーマンの個別指導はコマ時間=実質指導時間ではないことに注意が必要です。

個別指導は講師占有時間で学習効果が大きく変わる

非マンツーマンでは講師が他の生徒の対応をしているときは問題を解いていますので、集団指導塾の質問タイムのように待機しているわけではありません。

この時差があるので複数受け持ちが可能になるわけですが・・・

  • 占有15分で対応できるのは中低難度の文章問題で2問程度
  • 解説に時間を要する中高難度の質問はしにくい
  • 講師を呼ぶ際の「コール」と「待ち時間」で集中力が途切れる
  • 解く過程を「観ていない」のでヒントやアドバイスの精度が下がる

これに対して完全マンツーマンで講師を占有できる場合・・・

  • 中低難度の問題なら60分で5~7問質問できる
  • 説明に時間を要する中高難度の質疑応答に対応できる
  • 講師コールで集中力が途切れない
  • 過程を観ていることでコーチングの品質が高い

同じ学力の生徒を同じ講師が教えても、学力の伸び方が違ってきます。

通塾型の個別指導塾でも完全マンツーマンの料金は高め

塾側の立場からみるとわかりますが、完全マンツーマン対応は予備人員の常駐が不可欠なので講師の雇用コストが非常に高くなります。このため文字通りの完全マンツーマンは通塾型でも比較的高額帯です。

通塾時間

聞けば当然ですが家庭教師には通塾時間がありません。

もちろんカテキョを依頼する全ての人が承知していますが、この通塾時間は軽視できません。

通塾にかかる往復時間が30分の場合・・・

支度と帰宅直後から自宅学習や他のことに移行する時差で30分加算で、通塾によって「失う時間」は合計約1時間。

週2回の通塾を1年50週続けた場合、1時間✖100回=100時間

年間で100時間。仮にこれを全て学習時間に振り替えるとかなりの学力差になると思います。

活動可能時間で考えてみる

平日16時に帰宅して23時に就寝するとします。

夕食やお風呂などの生活活動で2時間消費するとすれば、勉強や娯楽に使える時間は1日5時間です。

通塾に要する1時間は、活動可能時間の20%に相当します。

まとめ

割高な気がする家庭教師ですが、見えない部分で地味に差がつく要素があります。

実際の塾選びはコスパも大事ですから家庭教師一択ではありませんが、時間料金や講師の経歴ばかりに気を取られると本来の目的を見失いがちです。

塾選びの参考になれば幸いです。