家庭教師の探し方と選び方

2022.01.04
2019.10.22
個別指導

家庭教師は「訪問型個別指導塾」です。

マウント合戦が盛んでわかりにくいカテキョを解説します。

サービス提供者の区分家庭教師の検討では非常に重要

FC型

FC=フランチャイズです。

  • 講師の大多数は地元大学の学生アルバイト。
  • 練度が低いアルバイトにワンオペ業務をさせる性質上、業務範囲(指導内容)の制約が多い。
  • 料金は安い。

委託型

「雇用」ではなく「業務委託」で講師を派遣するもので、独立経営型の家庭教師専門会社(塾)に所属する講師がこれに該当します。

  • 一般にイメージされる家庭教師はこれ。
  • 専業講師が多く、長期継続利用に対応できることが多い。
  • 中高年者が多い。
  • 適正価格でも料金は高め。

フリーランス

企業等に所属していない講師です。週末起業までを含みます。

  • 専業の場合は長期継続利用に対応。
  • 中高年者が多い。
  • 講師によって得手不得手や指導方針が異なる。

自立学習型安価な料金とわかりやすい提供サービス

  • 家庭教師の中では低料金帯で指導力のバラつきも少ない。
  • 塾指定テキスト使用。指導範囲は原則的に指定テキストのみ。
  • 兼業副業者(アルバイト)が主で入れ替わりが多い。同じ講師が長期間担当につくことは少ない。
  • 提供元は主にFC。

自立学習型個別指導塾と同様に「テキスト選択制」によって指導範囲や難度を選び、その範囲の指導ができる講師が担当につきます。指導にあたる講師は採用時にフィルタリングや研修が行われるので、一定の技量が担保されています。

料金も比較的安価で、これらによる手軽さと安心・安定感がメリットです。

実質的には勉強の監視代行

低料金ではあるものの、「マンツーマンで自習の手伝いをする」というものなので贅沢装備です。

個別学習管理型難関校受験から逆転合格まで対応

  • 学習目標と学力に応じて学習プランを組み立ててもらえる。
  • 専業講師が主であり、長期専属対応が可能。(これによって受験対策が可能になる)
  • 主には「委託契約」と「フリーランス」が提供。

多くの人が想像している家庭教師です。

地方都市ではあまり多くない

多くの人がイメージしている家庭教師がこれですが、実際に多く存在するのは前述の自立学習型です。

混同はもちろんですが、料金相場のモノサシも歪みがちなので注意が必要です。このタイプの家庭教師は週2回利用で月謝が6桁に乗ることも普通にあります。

質疑応答型

  • 任意教材の持ち込みが可能(講師によって制約あり)
  • 専業講師が主であり、長期専属対応が可能。
  • 主には「委託契約」と「フリーランス」が提供。FCの上位コースも。

前述の個別学習管理型と似ていますが、中長期の学習計画をもたず単純に質疑応答のみを行います。

このため、範囲が限定的な短期利用に向きます。

オンライン型急増中

  • 定期利用と随時利用(チケット制)がある。
  • チケット制は任意の教材の質問(教材持込)が可能。(一定の制限はあります)
  • 主には1回完結型と3ヶ月程度の単元集中講座。包括型には対応しない。
  • 主な講師身分は「随時出勤制のアルバイト」と「フリーランス」。

2020年の感染症騒動を境に急増しているオンライン家庭教師です。質問したいことが具体的な場合にメリットが大きい存在です。

以下の注意点を理解して利用すれば、有用な学習手段のひとつになると思います。

板書解説や図解説明が中心となる科目や単元には向かない

映像授業との違いは、家庭教師(個別指導)は生徒の質問に応じてリアルタイムで解説を組み立てる必要がありますが、「画面」の中でそれを行うと表現に制約をうけたり頻繁な画面の切り替えによって集中力が散漫になります。

主体的な利用でなければ効果はまったく無い

通常一般に小学生の塾は保護者主導で決定されますが、対面型と違って非対面は強制力や同調圧力がかからないので、自らの欲求にリンクしないと学習効果はまったくありません。むしろ不愉快になるだけですし、画面越しの講師に対しても失礼です。

「仲介」とは?勧められない探し方

告知宣伝や申込窓口の代行を目的としたサービスに登録しているフリーランスの家庭教師、あるいはその紹介媒体のことです。

  • FCや委託型と違って登録講師の技量が担保されていない
  • 掲載料を多く支払ったり客回転が速い(=入退塾が多い)講師が目立つシステムが散見する
  • サイトに掲載されている広告収益を目的に、他所から拾い集めた情報を精査せず掲載したり、ボリュームを増すために誰でも登録できるようにしているものが散見する
  • そもそも仲介サイトにとっての顧客は生徒(保護者)ではなく登録講師

一般の人がこの状況下で良い講師を選ぶことは極めて難しいと思います。仲介に登録している講師がダメというわけではないので間違えないようにしてください。

子供の立場では、親のクジ運に振り回されることで勉強に嫌気がさしたり親に対して不信感がつのりやすいことを忘れてはいけないです。

【まとめ】家庭教師の探し方

  • 少々料金が高くなっても構わないなら「委託型」が手間がなく失敗も少ない
  • 上級生の保護者の紹介
  • 当塾のような講師が個人で開設しているホームページやブログ、SNSを探して、指導方針や理念に納得できるものに直接打診
  • 大学生協に募集掲載依頼

PTAやカルチャースクールで交友関係が広いと見つけやすいです。

逆にお勧めできない探し方は…

  • 学校や塾の同級生の保護者の紹介(マウント合戦になりやすい)
  • 比較サイトや情報交換SNSの情報(肯定書き込みの大多数は自作自演、否定書き込みの多くは自業自得や同業他社からの嫌がらせ)
  • 仲介サイト(前述のとおり)

サブコンテンツ全体の刷新作業を行っています。

2022年11月23日から2023年3月末頃(予定)

刷新の理由など(閑話)